波状雲は、雲頂や雲底が規則的な波のような模様を示す雲の総称。
大気の安定した成層の中で、風速や風向が高度によって異なるときに発生する大気波動(重力波)が、雲にその波形を刻んだものです。
雲種は巻積雲・高積雲・層積雲などさまざまで、高度は限定されません。
- 大気が安定している(上下の混合が少ない)
- 上下方向の風速差や風向差がある
- 山脈などの地形、または気流のシアー(速度差)によって波動が励起される
- その波動の上昇域で空気が冷え、雲が形成され、下降域で雲が消えることで縞模様になる
山岳波によって上層まで波動が伝わる場合や、地形性巻雲と同時に現れることもある。
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