記録的短時間大雨情報とは、数年に一度程度しか発生しないような、短時間で非常に激しい雨」が実際に観測されたり解析されたりした場合に、気象庁が発表する情報。
この情報の主な目的は、すでに大雨警報が発表されている地域において、災害発生の危険度が急激に高まっていることを知らせ、住民に命を守るための行動を促すこと。
具体的には、以下の3つの条件を満たしたときに発表されます。
- 大雨警報が発表されている地域であること。(大雨特別警報が発表されている場合も含まれる。)
- 短時間(1時間)の雨量が、その地域で定められた基準を超えることこの基準は、過去の1時間雨量観測記録の歴代1位や2位を参考に、府県予報区や一次細分区域ごとに個別に定められています。
一般的には1時間あたり80mm~120mmの範囲で設定されており、全国一律の基準ではありません。 - 雨の観測は、アメダスなどの観測所や、気象レーダーによる解析雨量によって行われる実際に降った雨の量に基づいて判断される、実況情報です。
まとめると、記録的短時間大雨情報は単なる予報ではなく、「今、この場所で、過去に経験したことのないような猛烈な雨が降っている」という事実を伝える、緊急性の高い情報です。
発表された場合は、すぐに安全な場所に移動するなど、命を守るための行動を迅速にとる必要があります。
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