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データ同化

データ同化とは、観測データと数値予報モデル(予報値)を統計的・物理的に最適に融合し、初期値(解析場)を高精度化する手法。

天気予報におけるデータ同化とは、簡単に言うと「観測データ」と「数値予報モデルの予測(シミュレーション)結果」を統合し、最も確からしい「現在の(あるいは過去のある時刻の)大気の状態」を推定する技術。

この「最も確からしい現在の状態」を解析値と呼び、これを次の数値予報モデルの初期値として用いることで、予報の精度を飛躍的に向上させている。

客観解析とよく似ているが、全く同じではない。

それぞれの違い

用語意味・特徴
客観解析観測データをもとに、規則に従ってグリッド上に補間する手法。古くから使われ、主に解析だけが目的。
データ同化観測データと数値予報モデル(予報値)を統計的・物理的に最適に融合し、初期値(解析場)を高精度化する手法。

ポイント

  • 客観解析は「観測だけ」からグリッドを作る。
  • データ同化は「観測+モデル予報」の両方を使って、解析場をつくる。
  • 現代の数値予報は、客観解析を発展させた「データ同化」が中心となっている。

したがって、データ同化は、客観解析の“高度版”であり、予報精度を高めるために不可欠な手法である。

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